本日は愛知県公立高校の合格発表です
それに伴い合格者が定員に満たない高校の二次募集が発表されました
いわゆる定員割れと呼ばれるものです
ある程度予想していましたが今年は五条が定員割れしていました
今回はなぜ五条が定員割れしたのか考えてみます
まず「校風が厳しくて中学生に敬遠された」「校舎が古くいから」などの理由ではないでしょう
校風が厳しいのは事実ですが何も今年から急に厳しくなったわけではないですからね
どちらかというと最近は中学生が思ってるほど厳しくないんじゃないかなと思います
校舎が古いのも事実ですがトイレは改修されたりしておりそれが理由とも考えづらいです
では何が理由か考えてみるといつくか思い浮かびます
①そもそも五条の倍率が低い年だった
五条という高校はこれまでも隔年で倍率の高い年と低い年を繰り返す傾向があります
倍率の低い年はこれまでも定員割れギリギリの倍率になりがちでした
そして今年はその倍率の低くなる年だったのです
②尾張西部の少子化進行
以前の記事でも触れていますが津島市やあま市、大治町などこのエリアは愛知県内でも少子化進行が早い地域です
教育委員会もそのことはわかっているので他の地域に先駆けてこのエリアの高校再編を決め統合が行われたわけです
そもそも昨年度の入試でも尾張西部の公立11校中9校が定員割れしており、定員割れしなかったのは五条・津島の2校だけでした
③何も変わらなかった五条
上記のようにそもそも受験生が少ない上、交通の便がいいので名古屋の高校へ出て行ってしまう生徒も一定割合います
そこでこのエリアの各高校は生徒獲得のため様々な変化を遂げています
稲沢・稲沢東・尾西は統合され稲沢緑風館になりました
海翔と津島北も統合される予定で、津島と美和は中高一貫校になります
今年から始まった特色入試も津島北・津島東・美和など多くの高校で導入しました
そんな中で何も変わらなかったのが五条です
もちろん五条を目指す生徒と美和や津島北を目指す生徒の層は異なりますが受験生には五条が保守的に映ったのかもしれません
④名城に流れた?
甚目寺南中の生徒で五条を受験する場合、私立は名城(進学)と清林館(文理特進)あたりになることが多いです
そして近年は五条を志望校として考えている生徒のうち、何が何でも公立行くというより名城の推薦がもらえるなら名城に行くという柔軟な思考の生徒が増えた気がします
今年度の五条はこれらの理由が複合的に重なり定員割れをしたのかなと考えています
しかし定員割れしたとしても五条のレベルが急に下がることはありません
毎年多くの国公立大学合格者を出すだけのカリキュラムが確立された良い学校に変わりはありません
ただし、さすがに定員割れが5年くらい続けばレベルは下がっていくかもしれません
このまま定員割れが続くのかどうか、来年度の入試に注目していきたいと思います